近年、ワンちゃんの研究が進み、ワンちゃんの仕草(ボディランゲージ)を見てワンちゃんがどう感じているのか理解することが可能になってきました。
一瞬で変化することもあるので、良く観察する必要があるのですが、ワンちゃんがストレスを感じている時に見せる仕草(ボディランゲージ)を理解しておくと、ワンちゃんが嫌がることを強要したり、無理矢理我慢させたりする必要がなくなります。

ここでは、カーミング・シグナルという、ワンちゃんのボディランゲージについて、説明します。

カーミングシグナルとは?

ワンちゃんがストレスや不安を感じたとき、自分を落ち着かせようとするときなどに出す仕草(ボディランゲージ)です。
不安、恐怖心、不快な刺激や他の犬や人からの威嚇などを和らげる時にも使い、犬同士のコミュニケーション手段であると同時に、私たち人間にも使用されるものです。

Calming Signalの”Calming”は「落ち着かせる」の意味。”Signal”は「信号」との意味です。よって、文字通り、Calming Signalは「自分と相手を落ち着かせるための合図」と捉えることができます。

どんな仕草がカーミングシグナルなの?

  1. 相手に犬にゆっくりと歩いて近づく
  2. 体を横にそらす
  3. カーブを描きながら近づく
  4. 見知らぬ犬に体の横を見せてお尻から近づく
  5. 尻尾を振る
  6. 座る
  7. 初対面の犬と出会った後、どこかへ行く
  8. 前脚を上げる
  9. 鼻を持ち上げる
  10. 2頭の犬の間をさく
  11. あくびをする
  12. 体を振る
  13. 体を低い位置にして飛び掛ろうとしている遊びの体勢
  14. 尻尾を振って体を低くする
  15. 子犬のようにじゃれる
  16. そっぽを向く
  17. 犬同士が顔を見合い口元を後ろへ引く
  18. 歯をカチカチと鳴らす
  19. 口と鼻の周りを舐める
  20. 口をパクパクさせる
  21. 背中を向ける
  22. おしっこをする
  23. その場所にいないように振舞う
  24. 固まる
  25. 地面の臭いを嗅ぐ
  26. 伏せる
  27. しようと思ってできなかった行動を別の行動に転移する

ワンちゃんがカーミングシグナルを出した時、ワンちゃんがストレスを感じ続けることがないよう、ストレスを感じている対象から離れたり、できるだけ早く状況を変えるように心掛けましょう。

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