簡単に言うと、「褒めてしつける方法」です。
ワンちゃんが好ましい行動、または飼い主様がして欲しい行動を取ってくれた時にタイミング良くオヤツなどのご褒美をあげて、ワンちゃんに、「こうすると良いことがあるんだ」と理解してもらいます。
はじめはオヤツが貰えるのが嬉しくて、その行動を取ってくれてるワンちゃんに、同じタイミングで、「良い子」、「上手」、”Good boy or girl”など言葉をかけてあげると、ワンちゃんはその「褒め言葉」も良いこととして認識してくれます。

でも、その「行動」をして貰えるように「誘導」すること、「おやつや褒め言葉」を使うタイミングは経験がなければ難しいので、インストラクターと一緒に練習することをお勧め致します。

ワンちゃんに体罰を与えたり、叱る必要はありません

ワンちゃんが飼い主様が好ましくないと考える行動をした時に、叱ったり、罰を与えたりせずにどう対応したら良いと思いますか?
「コラー!」とか「ダメ!」とか言っても、ワンちゃんはわたし達人間のように言葉を使ってコミュニケーションを取らないので、意味を理解するのが難しいのです。ワンちゃんによっては、「コラ」とか「ダメ」が褒め言葉として認識しているという光景もよく目にします。

ワンちゃんが飼い主様が好ましくないと考える行動をしてしまった時は、飼い主様が好ましいと考える行動を取ってくれるようにリクエストしましょう。

例えば、

ワンちゃんが吠えているのを止めたい時

  • ワンちゃんの名前を呼んで飼い主様とアイコンタクトを取り、吠えてる対象から大好きな飼い主様に集中してもらいます。上手にできたらワンちゃんを褒めます。
  • ワンちゃんに「お座り」と笑顔でリクエストしてみましょう。たいていのワンちゃんは飼い主様の方を見て座ってくれます。上手にできたらワンちゃんを褒めます。

今、2つだけ例をあげましたが、まだまだ色々な方法があります。

しかし、「アイコンタクト」や「お座り」ができるワンちゃんはたくさんいるのですが、どんな状況でも「アイコンタクト」や「お座り」をしてくれるワンちゃんは本当に少ないのが現状です。ワンちゃんが激しく吠えてる時に、ワンちゃんをコントロールするのは至難の業です。皆様もワンちゃんに振りまわされて困った状況になりながらお散歩されている方を見たことがあるのではないでしょうか?

ですから、叱ったり・罰を与えたりせずに、色々なパターンの状況を想定した練習を「正の強化」を用いたトレーニング方で行い、ワンちゃんが飼い主様にリクエストされると喜んでその行動が取れるように普段から練習する必要があるのです。